第60回品質月間

品質月間(Quality Month)を迎えて

みんなでつくる つなぐ お客様の笑顔

品質月間は、今から60年前の1960年に、迫り来る貿易自由化の波に対する危機感が強まる中、メーカー・流通業者・消費者一丸となって品質管理に取り組む雰囲気を作りたいという関係者の思いから誕生しました。1950年に日本に品質管理が本格的に導入されてから10年が経ち、各業種や中小企業への浸透が進み、一般消費者もマスコミなどを通じて「品質管理」という言葉を耳にすることも多かった時代でした。

他方、現在の日本の状況を見ると、経営のグローバル化、新たな顧客価値の創造、ICT(情報通信技術)の活用、安全・安心な社会の実現、サービス産業の生産性向上、働き方の改革、地球環境を含めた持続可能な発展など多くの変革が求められており、将来に対する危機感を感じている人が少なくありません。産官学の関係者が力を合わせ、オールジャパンの体制でこの危機を乗り越えていくことが必要ですが、柱となる品質や品質管理の捉え方・考え方が人によってばらついていることが一体感を持った取り組みを難しくしています。

品質管理とは、お客様のことを第一に考え、新たな価値を生み出すために、トップから第一線の従業員まで、開発・製造・営業・サービス・間接などのあらゆる部門が、全員参加で、自分の仕事のやり方を改善・管理する活動です。この原点に立ち返り、熱心に取り組んでいるところはそのことを誇りに感じ、いつの間にか疎かになっているところ・綻びが見え始めたところは反省・見直しを行い、様々な人が思いを一つにして品質管理に取り組みましょう。

第60回品質月間委員会
委員長 中條武志(中央大学 理工学部 経営システム工学科 教授)

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