本書は、変化に対応し、経営目標・戦略を実現する経営ツールである方針管理について、筆者ら方針管理研究会のメンバーの研究成果をまとめたものである。方針管理について、基本的な考え方から方法論、総合的品質管理(TQM)の両輪である日常管理との関係性、体系・体制・しくみ、手法、人の行動のあり方まで、実際の企業事例を豊富に用いて解説し、革新的テーゼと方向性を提案するものである。
第I部 方針管理の基本的考え方と日常管理との関係
第1章 方針管理の基本
第2章 変化に対応し、経営目標・戦略を実現する方針管理と日常管理
第II部 経営目標・戦略を達成できる組織能力の向上を目指したTQMの推進-中期経営計画・組織能力とTQM活動要素との関係ー
第1章 新しいTQMの考え方の実践に向けた4つの課題
第2章 課題1:方針の実行に関するPDCA
第3章 課題2:方針の実行に必要な組織能力に関するPDCA
第4章 課題3:組織能力を向上させるTQMに関するPDCA
第5章 課題4:中期経営計画・組織能力・TQMの対応関係に関するPDCA
第6章 第II部のまとめ
第III部 顧客価値創造に役立つ方針管理とはーCVC方針管理の提案-
第1章 研究概要
第2章 顧客価値創造のフレームワーク
第3章 顧客価値創造に適応する方針管理
第4章 CVC事業の評価要素と管理項目
第5章 研究活動のまとめ