「新しい品質管理は,経営の1つの思想革命である.新しい品質管理を全社的に実行すれば,企業の体質改善ができる.産業が進歩し,文化のレベルがあがれば,品質管理はますます重要になってくる.
品質管理の目的は,私の念願としてはまず,良い安い製品を多量に輸出して,日本経済の底を深くし,工業技術を確立し,技術輸出がどしどし行えるようにして,将来の経済基礎を確立し,最終的には,会社についていえば,消費者,従業員,資本に利益を合理的に3分配し,国家的にいえば,国民生活を向上することにある.国際分業でQCが推進されれば,世界は平和になり,人々は楽しく平和に暮らせるようになる.
QCにより,社内の雰囲気を明るくし,わが国の,世界の生活を楽しくしようではありませんか」
昨今の品質不正問題など,日本の品質が揺らいでいる.品質管理のレジェンド石川馨による,今一度原点回帰を図るための品質管理の入門書.
第1章 品質管理とは
第2章 統計的な考え方と簡単な統計的手法
第3章 管理図の作り方と使い方
第4章 工程の解析と改善
第5章 工程管理
第6章 品質保証と検査
第7章 全社的品質管理の組織的運営