【主要内容】 21世紀を目前にして、混迷を深める現代社会において、「意思決定」というキー ワードがますます重要になってきています。それは、様々な条件が錯綜する中か ら、最も重要な戦略的目標を達成するために最適な選択を効率良く行う必要が 高まってきているからです。 このような時、新しい意思決定手法として登場してきたのがAHP(階層分析法) です。AHPの新しさは、経験や勘という感覚情報を意思決定のプロセスにおけ る重要な要素にしているところにあります。これにより、従来の手法ではモデル 化できなかったり、数量化することが困難であったテーマも、AHPを使うことに よって、扱うことが可能となりました。 本書は、AHPとその発展形ANP(ネットワーク型分析法)の理論解説、および 10編の適用事例を収録した、AHPに関する書籍の決定版です。
【主要目次】 (理論編) 第1章 序論 第2章 AHPからANPへ 第3章 支配型AHPと一斉法 第4章 集団合意形成とAHP 第5章 整合性とファジィ性 第6章 AHPと効用関数 第7章 AHPと固有値問題 (実際編):10事例 グループAHPによる人事評価への適用/AHP評価の繰返し修正支援法とそ の実装システム/感覚情報の定量化による機械システムの信頼性・安全性解 析/絶対評価法によるリニューアルのコストベネフィット評価/国際的適用事 例とソフトウェア/阪神高速道路における自動点検監視システムの評価/新 たな地方国際空港の候補地選定/ANPモデルによるリスク評価/21世紀の 社会経済環境の構造変化に対応したトリップ発生モデル/県民意識調査と県 の将来像の評価