【主要内容】 ソフトウェアエンジニアリングの教科書というと「学問的な話題や古い話ばかりで実際に役立たない」といった感じを受けるかもしれない。しかし本書は違う。大学/大学院での講義用に書かれているものの、現場のエンジニアに対する配慮もあって内容は最新かつ実践的だ。原著が5回にわたって定期的に改訂されてきたことからもそれがうかがえる。内容は古典的なウォータフォールから最新のXP(Extreme programming),スクラム、クリスタルまでの様々な開発プロセス、分析、設計、テストなどの各プラクティスの進め方の詳細、プロジェクト管理など。Webアプリケーション開発に特有の事項や、フォーマル・メソッド、オブジェクト制約言語(OCL)といった先進的なトピックにも何章か割いている。こうした幅広い知識を1冊で体系的に学べるという点で非常に貴重な本と言える。 (日経ソフトウェア2005年5月号書評より)
【主要目次】 ソフトウェアとソフトウェアエンジニアリング 第1部 ソフトウェアプロセス 規範的なプロセスモデル/アジャイル開発 第2部 ソフトウェアエンジニアリングの実践 システムエンジニアリング/要求エンジニアリング/デザインエンジニアリング/アーキテクチャ設計/コンポーネントレベル設計/ユーザインターフェイス設計/ソフトウェアテスト戦略/ソフトウェアテスト技術/成果物に関するソフトウェアメトリクス 第3部 Webエンジニアリングの適用 Webアプリケーションのための分析モデリング/Webアプリケーションのための設計モデリング 第4部 ソフトウェアプロジェクトの管理 プロジェクトマネジメントの概念/プロセスとプロジェクトのメトリクス/ソフトウェアプロジェクトの見積もり/ソフトウェアプロジェクトのスケジューリング/リスクマネジメント/品質マネジメント/変更管理 第5部 ソフトウェアエンジニアリングの先進トピック フォーマルメソッド/クリーンルーム開発/コンポーネントベース・ソフトウェアエンジニアリング/リエンジニアリング/進むべき道