【主要内容】 MOT(技術経営)の基盤である“能力開発”即ち技術系管理者のマネジメント能力向上に主眼をおいている本書は、技術系管理者(設計課長、研究開発リーダー、営業技術、品質保証、生産技術ユニットマネジャーなど)に初めて昇格した時、ならびにMOT大学院コースで技術管理の勉強を開始する人たちが読むのにふさわしい教科書である。また、現役の技術系管理者にとっても、企業内での実務経験からのみでは見落としがちのユニークな見識で、具体的かつ示唆に富む内容が、マネジメントへの勇気を駆り立ててくれる。本書はライン管理者として、幾多の失敗をくぐり抜け、輝かしい優勝経験を有する上位の管理者がトレーナーとなって人間味豊かな経験談を交えて後輩たちを指導するテキストとしての活用が効果的な利用法である。管理能力の開発は実践にあり、管理の要諦は尊い経験を通じて初めて体得されるものである。それ故、本書の記述1つ1つの本当の意味は、現場での生々しい修羅場を潜り抜けてきたものの実感として新人に伝えることが、より効果を発揮する。
【主要目次】 第1部 技術管理の実践 技術管理の実践/管理の失敗学/ケーススタディ 第2部 技術者から管理者への転職 進路変更に伴う課題/ケーススタディ 第3部 経歴形成用技法 管理技法/技術者用技法/ケーススタディ 第4部 組織化機能 全ての技術系管理者が知っておくべき基本原則/権威なき管理-プロジ ェクト・マトリックス・クロスファンクショナルチーム/組織設計能力の開発 /ケーススタディ 第5部 計画と意思決定機能 管理的ならびに戦略的計画の理解/意思決定と問題解決力の開発/ケ ーススタディ 第6部 統制及び評価機能 組織と評価能力の開発/技術ならびに研究開発部門の測定及び評価/ ケーススタディ 第7部 将来を見つめて 管理者の要諦