【主要内容】 京都議定書はようやく発効したものの、最大のCO2排出国である米国は条約の枠外にいる。中国・インドの急速な経済成長、異常気象や災害、貧富の格差の更なる拡大、紛争と難民の増大、全世界的な環境劣化を考えるとき、最悪のシナリオに沿って世界は動いているかのような恐怖に襲われる。しかし、破局への一本道が運命的に定められているわけではない。どの道を選択するかは私たちの意志にかかっている。 本書の主題は、「日本のトリプルボトムライン(経済的側面、環境的側面、社会的側面)を大幅に改善して、活力あふれる永続可能で魅力的な経済(これを「サスティナブル経済」と呼ぶ)を実現するためのビジョンと戦略を論じることである。 本書は、立場も見解も異なる多くの熱意ある産学界の人々の協力によって出来上がった、「サスティナブル経済」の試論である。地球再生に向けた有識者の“論理と知見”が、本書1冊に凝縮されている。
【主要目次】 第1部 サスティナブル経済のビジョン 第2部 サスティナブル社会への戦略 第3部 企業の社会的責任経営の戦略 第4部 総括~サスティナブル経済の総合戦略