【主要内容】 コンカレントエンジニアリング(CE)は、開発期間をドラスティックに短縮する考え方である。本書はこれを開発と生産の役割を変えながら常に進化させていく「プロセスのすり合わせ」と製品開発に適応する「プロダクトのすり合わせ」の「マネジメント」を通じ手法にまで具体化している。CEは、MOT(技術マネジメント)の主要テーマでもある。CE成功の鍵は「全体最適を目指すマネジメント」にほかならない。 本書は、CE推進を成功させるためのマネジメント、リーダーシップ、トップの心構え、推進に当たってのノウハウを事例を交えながらズバリ図解する。
【主要目次】 第1章 転機を迎える日本の製造業 モジュール化の動き/EMSの台頭/EMSの限界/中国への対処/工 場の国内回帰と開発・生産の一本化 第2章 CEによる開発プロセス革新 CEのコンセプト/仕事の再設計(シリアルからパラレルへ)/全ライフサイ クルを最適化する設計/フロントローディング/情報共有(入力は1回、活 用は何度も)/「プロダクト」のすり合わせ/「プロセス」のすり合わせ/競 争の激しい業界がCEをリードする/「すり合わせ」を実現するCEと総合効 果 第3章 CEを成功させるマネジメント 全体最適の共有ビジョン「前工程もお客様」 第4章 CE推進の成功事例 ミーティング主導のCE事例/プロジェクト主導のCE事例/IT主導のCE 事例1-3D CADによる推進/IT主導のCE事例2-PLMによる推進/ 標準化主導のCE事例