9.11同時多発テロ以降、事業継続計画(BCP)を策定する企業が増えています。これは企業
の重要業務を中断を防ぐ、もしくは中断時間を短くするための管理手法です。これまでも日本の
企業は、災害対策に取り組んできましたが、重要業務をなんとしても継続して自社を守るという
観点では遅れています。また、テロや感染症、情報システムの停止なども事業の妨げとなる可能
性があります。そこで企業の防災への取組みを今一歩進めて、国際的にも注目されている事業継
続計画(BCP)に取り組むための指針を示したのが、本書で紹介する内閣府中央防災会議「事業
継続ガイドライン」(平成17年8月1日)です。 本書はガイドラインの策定に携わった著者たち
が、その意義や使い方を解説し、想定される読者からの質問に答えます。また、製造業や小売業
向けの文書構成モデル例も用意されており、すぐに活用できます。
第1章 企業防災の必要性とわが国での取組み
第2章 事業継続計画(BCP)はなぜ注目され始めたか
第3章 日本における企業防災の取組み経緯
第4章 事業継続の取組みの必要性
第5章 中央防災会議「事業継続ガイドライン」とその解説
「事業継続ガイドライン」(本文)の紹介/「事業継続ガイドラインチェックリスト」
の紹介/「事業継続計画(BCP)の文書構成モデル例」の紹介
第6章 事業継続の取組みに関するQ&A
事業継続ガイドラインに関する法律/事業継続計画の意義や実態についての質問/
事業継続計画の策定の仕方に関する質問/地方公共団体や政府にかかわる質問
巻末資料
1.民間と市場の力を活かした防災戦略の基本的提言(抜粋)
2.東海地震の地震防災戦略(抜粋)
3.「防災に対する企業の取組み」自己評価項目表 第一版集計表