【主要内容】 ISO 9001では、継続的改善などTQMの基本的な考え方が導入された。これにともなって、審査対象である企業・組織の実情に応じた有効なマネジメントシステムが構築されているか否かの視点から審査・評価が行われるようになった。一方、TQMは顧客のニーズや経営環境の変化に対応した製品・サービスの効率的な開発・提供を実現するための方法論であるために、これを専門にしてこなかった人にとっては、その全体像を理解することは容易でない。 本書は、ISO 9001をはじめとするマネジメントシステムの審査・評価に携わっている審査員やマネジメントシステムの構築・運営にかかわる人々が、システムの有効性を高めるために知っておくべきTQMの原則、活動、ツールなどの基礎知識について解説する。
【主要目次】 第1章 TQMのフレームワークと基本原則 マネジメントシステムの審査・評価とTQM/TQM(総合的品質管理)とは /TQMの原則にそってマネジメントシステムを審査・評価する 第2章 品質保証のための活動要素-新製品開発管理・プロセス保証- 品質保証がTQMにおいて果たす役割/品質保証の視点からマネジメン トシステムを見直す 第3章 変革・改善のための活動要素-方針管理・小集団改善活動・品質管理教育 方針管理・小集団改善活動・品質管理教育の考え方・手法を用いてマ ネジメントシステムの有効性を高める 第4章 維持・安定化のための活動要素-標準化・日常管理- 標準化・日常管理の考え方・手法を用いてマネジメントシステムの形骸化 を防ぐ 第5章 TQMのツールボックス 第6章 マネジメントシステムの審査・評価をめぐる国際標準化の動向 国際標準化の概要/国際規格の作成過程/日本における国際標準化へ の取り組み/ISOマネジメントシステム/国際規格に基づく審査登録制度