【主要内容】 企業には「良い商品を、安く、早く提供する」ことが求められており、「良い商品」に関係する活動が品質管理であり、「安く」に関係する活動が原価管理であり、「早く提供」に関する活動が生産管理(Industrial Engineering)です。このQ、C、Dの3要素は相互に非常に密接に関係しています。 QCサークルは品質管理に関係する活動であり、品質を第一とする活動ですが、当然のことながら原価(コスト)や生産性を考慮することも必要です。Q、C、Dに関するいずれの活動についても、それなりの技が必要であり、品質管理に関する様々な問題解決の手法と同様に生産管理に関する様々な手法があります。本書は、IEの全体像から入り、各章で一つひとつの基本的な手法をわかりやすく、Talkingを盛り込みながら目的、使い方、分析に用いる具体的な書式(フォーマット)を示し、記入例も提示し、解説しています。また、IEは製造業で使われるイメージが多々ありますが、レストランなどの事例を用いてサービス業の方々にも理解しやすくまとめています。
【主要目次】 第1章 IE手法とは何か IE手法の全体像/IE手法と標準化(品質管理との関係) 第2章 工程の概要を把握する(工程分析) 工程分析図を記入する際の手順/時間と距離を加味した工程分析/サ ービス業における詳細工程分析/流れ線図 第3章 作業や機械のムダを把握する(稼動分析) 余裕率の設定/サービス業における稼動分析の利用 第4章 時間の側面からムダを発見する(時間研究) 時間研究と動作研究は一心同体/サービス業における時間研究の利用 第5章 人の動作からムダを発見する(動作研究) 動作研究は最もミクロな改善/サービス業にも使える動作研究 第6章 ものの運び方からムダを発見する(運搬分析) サービス業における運搬分析の利用 第7章 帳票類の流れからムダを発見する(事務分析) 事務分析記号を用いたプロセス表現の練習 第8章 新規工程設計に対するアプローチ(PTS法) 第9章 本書のまとめ IE手法演習シート/問題集