【主要内容】 ソフトウェアの大規模・複雑化によって検証すべきテストパターンは爆発的に増大しています。しかし、現実的にすべてを網羅したテストは実行不可能といわれています。したがって、いかに少ないテストで、その網羅性を高め、ひいては品質と生産性を向上させるかというのが、ソフトウェアの課題のひとつとなっています。本書は、これを解決する手法としてHAYST法を提案します。HAYST法は、テストの設計に直交表を用いることで、合理的にテストパターンを作成します。また、どのようにすれば禁則を回避して直交表に割り付けられるかを解説します。さらに、HAYST法を組織的に展開することで開発プロセス自体を変革し、より高品質で生産性の高いソフトウェアを生み出す組織に変わる方法を提示します。
【主要目次】 第1章 ソフトウェアの現状 第2章 爆発するソフトウェアの開発とテスト 第3章 直交表によるソフトウェアテストの概要 第4章 HAYST法によるテスト戦略 第5章 HAYST法で使用する直交表 第6章 直交表への割付けテクニック 第7章 禁則の回避 第8章 組合せ網羅率の検証 第9章 テスト実施とバグの解析法 第10章 特殊な割付け 第11章 HAYST法の実際 第12章 HAYST法の組織的展開 付録 直交表の種類