【主要内容】 いま、温室効果ガスによる地球温暖化問題などによって、持続可能な社会(サステナブル社会)であることが危ぶまれています。サステナブル社会であるためには、企業の行動だけでなく、消費者(生活者)の行動も重要となります。しかし、一般の消費者が積極的に情報を得ることを期待するのは難しいため、サステナブルな商品やサービスを選択するように導くことが必要となります。本書は、消費者のライフスタイルの変革を通じて、サステナブル社会へと導くことをテーマとしています。 企業が、どのような情報を、どのようなタイミングで、そしてどのような手段で消費者に提供すれば変化が生まれるのかを、実証実験に基づいて明らかにします。また、先端の情報技術(ウェアラブルコンピュータやICタグなど)をどのように活用すればよいのかについて検証しています。
【主要目次】 序章 サステナブル・ライフスタイルナビゲーションに向けて(立教大学 高岡美佳) 第1章 日本の消費者行動とサステナビリティ(武蔵工業大学大学院 中原秀樹) 第2章 食のナビゲーション(環境、健康、安心・安全情報の提供)((株)日立製作所 岩瀬嘉男、(株)小田急エージェンシー 小林裕幸) 第3章 冷蔵庫の在庫管理による食品廃棄量の変化(東京ガス(株)白倉直人) 第4章 ユビキタス技術を利用した交通情報の提供と消費者行動(富士通(株)中澤克仁) 第5章 家庭における省エネナビ~省エネ、創エネを効果的に進める方策~(松下電器産業(株) 芝池成人) 第6章 環境(エコ)ラベルの利用とその問題点((社)産業環境管理協会 中庭知重) 第7章 グリーン購入の拡大と課題((社)日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会(NACS)/グリーン購入ネットワーク(GPN) 辰己菊子) 第8章 ユビキタスサービスとサステナブル・ライフスタイル-社会うるおい指標の提唱-(NTT環境エネルギー研究所 中村二朗・津田昌幸)