【主要内容】 COSMIC-FFP法とは、ソフトウェアの機能を定量化するファンクションポイント(FP)の手法のひとつで、工数見積りや規模の見積りの際に利用されています。FP法のなかでも、組込みシステムやリアルタイムタイムシステムへの適用に向いているという特徴をもっています。ソフトウェアの規模を正確に見積もることによって、生産性や品質の向上、ひいてはソフトウェアの開発や運用のコスト削減に役立てることができます。 COSMIC-FFP法を推進する団体によって「COSMIC-FFP測定マニュアル」という、利用マニュアルが発行されていますが、著者はこのマニュアルには記載しきれていない実体験にもとづく実践ノウハウを解説し、測定手順そのものを簡潔にまとめています。つまり、ソフトウェアを測定するうえで最低限実行しなければならないことと、その際のポイントをノウハウとしてまとめたのが本書です。
【主要目次】 第1章 ファンクションポイント(FP)の概要 FPとは/COSMIC‐FFP法開発・発展の経緯 第2章 測定の基本的な考え方 COSMIC‐FFP法の測定の基本/測定手順 第3章 利用者機能要件の獲得 獲得方法 第4章 マッピング段階 ソフトウェアレイヤの識別/ソフトウェア境界の識別/機能プロセスの識別/データグループの識別 第5章 測定段階 データ移動の識別/測定関数の適用/測定結果の集計 第6章 COSMIC-FFP法による工数見積り 付録1 システム開発の分類 付録2 COSMIC-FFP測定シートの例 付録3 用語解説