【主要内容】 田口玄一先生が開発したタグチメソッドは、既存の統計的方法の枠を超えたモノづくり、より広くいえば設計科学にための独創的かつ再考の数理科学体系と位置づけられます。そこで本書は、次の2つを主な目的として、従来にない斬新な視点でタグチメソッドをとらえ、読者のみなさまにお届けします。 1.タグチメソッドの独創性、原理とは何かを、ロバストパラメータ設計の枠組みのなかで考え直し、著者独自の解釈を提供します。 2.タグチメソッド特有のソフトウェアではなく、「R」などの通常の統計ソフトウェアを用いて実行可能な、SN比解析の新たな計算方法を示します。
【主要目次】 第1章 設計科学におけるタグチメソッド タグチメソッドの独創性/タグチメソッドの評価/タグチメソッドと統計的品 質管理/統計科学におけるタグチメソッドの役割 第2章 パラメータ設計の基本原理 パラメータ設計の方法/SN比評価の理論と実際/パラメータ設計におけ るばらつき/2段階設計による品質損失の最適化/最適化の実際と確認 実際の役割/パラメータ設計とフィッシャー流実験 第3章 パラメータ設計におけるSN比 望目特性のSN比/動特性のSN比 第4章 SN比の新たな定義 平均2乗対数損失にもとづく望目特性のSN比/新SN比の統計的推論 第5章 パラメータ設計の実際 望目特性のパラメータ設計/動特性のパラメータ設計 第6章 タグチメソッドの発展に向けて 新たなSN比解析の意義/タグチメソッドの進化に向けて