【主要内容】 原因追究を行うとき、よく「“なぜ”は5回繰り返さなければならない。そうすることで真の原因にたどり着ける」と言われます。しかし、どうやったら適切に「なぜ」を繰り返していけるかについては、ほとんど語られることがないため、ただ漠然と「なぜ」を考えるだけで、しっかり原因追究ができないのが実情です。そこで、本書の著者である小倉仁志氏は、「なぜ」を上手に繰り返して、対策に導くためのルールを作り、そのポイントを「なぜなぜ分析の10則」としてまとめました。本書は、「なぜなぜ分析」を効果的に進め、的確に課題解決が行えるように、そして、しっかりとした思考で日々の仕事が行えるように、事例をまじえてわかりやすく説明しています。
第1章 どこでも、どんなときにでも、真の論理力が求められる時代になってきた
第2章 「なぜなぜ分析」で、真の論理力を鍛えて、職場の基盤を整えよう
第3章 「なぜなぜ分析」に入る前に確認すべき5つのポイント
第4章 「なぜなぜ分析10則」でねらいをはずさず、「なぜ」を展開しよう
第5章 「なぜなぜ分析」の進め方と分析シート
第6章 「なぜなぜ分析」の実践上の注意点
第7章 「なぜなぜ分析」を活用し、職場の基盤を整えていく
なぜなぜ分析10則
「事象」や「なぜ」は、ワンカット表現にする
出だしの「なぜ1」は、発生部位・形態に着目し、発生原則をもとに表現する
逆に読み返しても、順序よく論理がつながるように「なぜ」を展開する
並列に挙げた「なぜ」がすべて発生しなかったら、前の「なぜ」は発生しないのかをチェックする
分析のねらいを踏まえた「なぜ」を展開する
誰もが同じイメージできる「なぜ」を表現する
形容詞を使う場合は、比較の対象を明確にする
個人的な話(臨床心理面)には「なぜ」で踏み込まない
再発防止を見い出せるところまで「なぜ」を繰り返す/現場・現物で「なぜ」を検証する