【主要内容】 古くはジャンボ機の墜落やスペースシャトル・チャレンジャーの爆発、最近では原子炉の放射能漏れや自動車の大量リコールなど、幸か不幸か、衝撃的な事故を通じて、信頼性問題は広く認識されています。 しかし、「信頼性」が強く叫ばれている割には、「信頼性工学」は設計者や技術者など、まだ、ほんの一部の人のものでしかありません。 そこで本書は、信頼性工学の考え方を中心に、確率論や統計学に基礎を置く信頼性の理論、信頼性と固有技術のからみ、信頼性マネジメントになどについて、ビジネスマンや学生・生徒までもが理解できるように、わかりやすく解説しています。 航空自衛隊で信頼性問題で多くの苦労を重ね、航空幕僚長にまで登りつめた著者ならではの苦労話や失敗談は、多くの読者の共感を得るはずです。
【主要目次】 1.信頼性を支える3本の柱 2.バスタブが語る故障のパターン 3.偶発故障と信頼性 4.直列と並列の信頼性 5.保全とアベイラビリティ 6.信頼性を創り込む 7.データで信頼性を判断する 8.信頼性を評価する 9.信頼性を総括する 付録1 式(3.1)の出生の経緯/付録2 日科技連ワイブル確立紙/付録3 ワイブル確立紙の理論/付録4 e-xの値