【主要内容】 日本製品が世界で認められる元となった“品質”に対するアドバンテージが明らかに落ちてきており、日本の製品が顧客の期待に合致する方向に進んでいるとは言い難い状況にあります。品質は製造工程だけの問題と考え、そこでの優位性に慢心している姿が今の日本企業にはあります。品質は製造工程だけの問題ではありません。近年、起こっている一連の品質問題の多くは、設計に起因する問題です。しかしながら、製造工程に起因以外の仕事の質について、真剣に経営課題としている企業は多くありません。 本書は、設計起因の潜在問題を発見し、未然に防止する文化の必要性を示して大好評を博した「トヨタ式未然防止手法・GD3」の著者が、その後のさらなる実践によって得た品質改革のノウハウを示したものです。 東日本大震災の際、「想定外」という言葉が多く飛び交いました。しかし、事故というものは、すべて想定外です。問題が起きる前に潜在的な問題を発見し、想定外の状況に対処するために、本書が果たす役割は多いものと確信しています。
【主要目次】 第1章 ハインリッヒの法則と品質 第2章 GD3と未然防止 第3章 Good Design 第4章 DRBFM 第5章 DRBTRおよびDRBDP 第6章 DRB××の導入