【主要内容】 現在、日産自動車では、品質リーダーシップを目指した中期経営戦略の下、新しい品質向上の仕組みを構築し、社内、サプライヤーへの展開を進めている(経営戦略に「品質」という言葉が入ったのは日産史上初)。「品質でお客様に驚きと感動を!」、つまり「不具合/不満は驚くほど速く直す」(市場フェーズ)。 製品開発期間の短縮と品質保証を両立させるためには、新しい設計に潜む問題を予め予想して対処する未然防止の考え方が重要であり、未然防止のための有効なデザインレビューのプロセスが不可欠である。 日産モノ造り品質フレームワークは、設計の新規性に応じてFMEAを軸とした「Full Process DR」と、DRBFMを軸とした「Quick DR」を使い分けるデザインレビューのプロセスが新たに構築された。
【主要目次】 第1章 日産モノ造り品質フレームワーク 第2章 デザインレビューによる有効な未然防止 第3章 有効なデザインレビューの進め方 第4章 Quick DRの実施手順と適用事例 第5章 レビューの役割と必要なスキル