【主要内容】 官能評価とは、人間の感覚(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)を利用した評価の総称で、新商品開発、市場調査などのマーケティングに携わる方々に使われている手法です。本書は、企業の現場で官能評価を使う方々を主な読者として想定し、目的にあった評価方法の選び方や使い方を、原理や原則的なポイントを中心に解説しています。また、現場でよく挙がる疑問をQ &A方式でまとめています。 本書の特徴は、統計解析の方法よりも、どのような調査計画を立て、データをとっておけばよいのか、といった調査設計に重点を置いていることです。これは人間が感覚で評価する官能評価では、当該データがどのようにとられたかで、その成果を大きく左右するからです。また、数学的な処理が苦手な読者のために、統計モデルの数式を示して数値例を当てはめるというスタイルを廃しています。
【主要目次】 第1章 官能評価分析概論 第2章 評価の形式と方法の使い分け 第3章 識別試験法 第4章 順位法 第5章 評定法 第6章 一対比較法 第7章 Q&A官能評価と業務 第8章 Q&A官能評価とデータ処理