【主要内容】 本書は「事実にもとづく管理」という品質マネジメントの原則に立ち、ソフトウェアの品質を向上するためにデータを活用することを勧めています。その利用は、客観的な数字がもつ力が人・組織を動かすからです。事実にもとづく管理のために、ソフトウェアの品質メトリクスを分析する具体的な手順を、事例を用いて懇切丁寧に解説していきます。解説の端々には、著者の分析ノウハウが盛り込まれています。本書が提供するデータを自らの手を動かして分析してみることで、机上ではわからない実践的なデータ分析のやり方を追体験できます。この体験が読者の方々が自組織のデータを扱ううえで強力な武器となることでしょう。また、本書で紹介したデータの多くは当社のホームページからダウンロードできます。本書が示す分析事例と改善のためのアクションは一例に過ぎません。読者の開発対象や開発組織などに合った品質メトリクス分析を、本書を参考に実践しましょう。
【主要目次】 第1章 品質データ分析の基本 第2章 品質状況の把握 第3章 影響要因の把握 第4章 静的予測モデルの構築 第5章 動的予測モデルの構築 第6章 測定方法 付録