【主要内容】 統計的手法は、事実となるデータを効率的に収集すること、そして、それらを解析することに対して多大な貢献をする。特に実験計画法は、研究開発、設計、技術開発などにおいて、計画的なデータの収集方法、そのデータの解析方法が中心となる。実験計画法のみならず統計的手法を学ぶには、・統計的方法そのものを学ぶ。・統計的方法を活用し、よい活用方法を体得する。という2つが必要となる。 前者については、「実験計画法-方法編-」が焦点を当てている。後者のよい活用方法の体得については、活用した事例を読むことで活用方法を学ぶことがよい。成功した活用事例に触れることで、その事例の背後に潜む効果的な活用方法を体得するのがよい。本書の狙いは、技術開発での開発・設計に実験計画法を活用し成功した事例をとおして、読者にとってよい活用方法を示すことにある。事例そのものは固有であるが、その背後に潜むよい活用方法は事例を超えて普遍的なものである。
【主要目次】 第1章 本書の構成と読み方 第2章 アクチュエータ一体化ECUの放熱設計 ト 第3章 関連部署との連携による鳴きにくいリヤキャリパの開発 第4章 クランクシャフト加工精度の確保 第5章 鋳造品の鋳肌あらさ向上対策 第6章 粉末成形における粉末供給方法の高度化 第7章 適応制御かしめ加工の開発 第8章 表面処理工程における多応答の最適化