書籍詳細

レジリエンスエンジニアリング
概念と指針

  • Erick Hollnagel、David D.Woods、Nancy Leveson編著
  • A5/408頁
  • 定価 4,800円(税別)
  • ISBN978-4-8171-9455-8
  • 在庫あり

【主要内容】

【主要内容】  本書は、2004年に行われたレジリエンスエンジニアリングシンポジウムの参加者が中心となって、それぞれの立場から寄稿した論文集です。レジリエンスエンジニアリングの考え方は、社会の中で活動を続ける組織や技術システムが状況の変化によらず活動できることであり、想定外の場合も含んでいます。2011年3月に発生した東日本大震災では、レジリエンスがあるか否かが組織やシステムの命運を左右しました。福島第一原子力発電所の問題はうまくいかなかった例といえるでしょう。レジリエンスエンジニアリングは学術分野としてまだ十分に確立されておりませんが、安全問題に関して、人間をエラーの発生源とみなしたり、過去のエラーを分析することで将来の事故を防ごうとしてきた従来のアプローチに対する貴重な補完的考え方として急速に認められつつあります。  レジリエンスとは 変化や外乱の前、途中、後でシステムが自分の機能を調整し、それによってシステムが想定内、想定外、いずれの状況に対しても必要な動作を維持することができる能力です。

【主要目次】

第1部 概念の形成  レジリエンス-不安定性への取組み/レジリエンスの本質的特性/レジリエンスの定義/複雑性、創発、レジリエンス/レジリエンス状況の類型化/インシデントとは-レジリエンス、脆弱性 いずれの標識か/レジリエンスエンジニアリング-未統一コンセンサスの発展記録   第2部 事例とプロセス  安全が重要なシステムへのレジリエンスの導入/レジリエンスは必要か?鉄道における事例から/微弱信号マネジメントのための構造/組織的レジリエンスと産業リスク/航空産業における安全マネジメント/困難への冷静な対処策-レジリエントな行動例における認知的特徴/管理的レジリエンスの劣化-戦艦Vasa号からNASAへ/ビジネスシステムのレジリエンス実現にかかわる教訓/システムの最適安全と最適レジリエンス-対立概念か否か   第3部 レジリエンスエンジニアリング実践の試み  レジリエントな組織の特性-第一次概観/リスク防御・安全マネジメントシステムのレジリエンス監査/安全な組織の設計法-レジリエンスエンジニアリングの検討事項/差異を通じての距離強調-事故後の組織的学習を妨げるもの/レジリエンスの状態/指針