【主要内容】 1970年代に1つの完成を見た日本の品質管理は、有力な経営手法と位置づけられ、品質立国日本を可能にした。時代の変化に応じた、品質管理に関わる方法論の開発などはこれからも必要だが、輝いていた時代の品質管理の概念と方法論を継承し、より広い範囲に適用することも、有効な方法である。 本書は、品質管理を初めて学ぶ人だけでなく、ある程度知識がある人も、よく知っているはずなのに、「えっ、ホント?」と耳をそばだてたくなる、ちょっと意外なことをことをつぶやき、よくよく聞いてみると「なるほど、そうだったのかぁ」と納得できるような内容を、読み切り連載的に書いた、会話形式の「特別講義」である。 登場人物は、品質管理の先生、新人の加藤君、品質担当役員の高橋さんである。本書はその「基礎編」で、品質や管理に関わる基本概念についての話題を取り上げた。
【主要目次】 第1話 人と組織を賢くする品質管理 第2話 「お客様は神様です!」かな? 第3話 「おつまみ」からの遙けき道-品質保証 第4話 管理強化大賛成 第5話 事実は小説よりも奇なり 第6話 クサイ臭いは元から断たねばダメ 第7話 標準化-知識の再利用 第8話 ひと中心経営