【主要内容】 本書は、品質管理分野における統計的方法を使うさまざまな状況を想定しながら、次の3点を強調します。 1.異常を検討する 2.層別を検討する 3,平均とばらつきの両方を意識する 1.異常が見つかれば、問題発見ができます。問題解決能力を高めることが重要だとよくいわれますが、問題発見能力を高めるほうがもっと重要です。 2.また、「分ければわかる」という言葉がありますが、うまく層別すれば問題解決につながる可能性が高くなります。 3.そして、「平均とばらつきの両方を意識する」については、わかっているつもりでも、平均しか眼中にないことが多いように思います。 本書では、上記の「3テーマ」を常に意識しながら、統計的方法の考え方をより深く理解し、統計的センスを磨いていきます。 本書は、2016年1月~6月の間、「QCサークル」誌に「統計的方法の考え方を学ぶ」として連載された一連の記事について、加筆・修正をお願いし、単行本化したものです。
【主要目次】 第1章 不良と異常の違い 第2章 2次元でデータを見ることの効用 第3章 母集団分布に思いを馳せる 第4章 時間的な変化を調べる 第5章 推定と検定の考え方 第6章 実験計画法の考え方