【主要内容】 “IT(情報技術)革命”と言われて久しくなりますが、パソコンやスマートフォン、コンピュータ・ネットワークの急速な発展は、個人・企業・学校・社会に大きな影響を与えています。今やインターネットは普通に日常生活に入り込み、そこかしこで、種々雑多な“情報”が飛び交い、やりとりされているのです。 “情報”とは、いったい何でしょうか?“情報量”はどのように測られるのでしょうか?情報は演算できるものなのでしょうか?コンピュータ間での情報のやりとりは、どうすれば間違いなく効率よく伝達できるのでしょうか? 本書では、情報の数理の初歩を学びます。情報の量を数字で表わしたり、情報伝達の速度を数学的に追求したり、暗号に利用される数学などをわかりやすく解説します。
【主要目次】 第1章 情報の量を測る-ビットが基本 第2章 情報の量を見積もる-エントロピーが切り札 第3章 情報を演算する-0と1の世界 第4章 言語の情報数学-計量言語学を覗く 第5章 情報の符号化-まず、効率を追求する 第6章 誤りの検知と訂正-そして、自浄機能を備える 第7章 情報解読の原点-言語の冗長性を頼りに 第8章 IT社会の暗号-現代暗号の誕生 第9章 暗号の数理-高等数学の顔見せ