研究・技術・製品開発段階でさらに役立つようになった「タグチメソッド」の解説書
田口博士が1991年に体系化した「タグチメソッド」(技術者にとっての仕事のやり方・考え方)は、品質向上や開発の効率化を目的とした開発段階で大きな成果を挙げ、幅広く活用されてきた。しかし、この体系の不十分な点を田口博士自身が認識された結果、2010年代に入る前に体系が大きく見直されることになった。
本書では、田口博士が見直した「タグチメソッド」の考え方を正確に伝承すべく、理論を一から解説している。改善された体系によって、実際の研究・技術・製品の開発段階で格段に使いやすくなっている。
本書は、「タグチメソッド」を知らない人にも読めるような構成をとっているが、旧来の「タグチメソッド」に精通している人にとっても、本書を読めば体系のブラシュアップができる。
第1章 タグチメソッドの概要
第2章 ロバストデザインとは
第3章 ロバストデザインの最適設計手法
第4章 ロバストデザイン 演習問題
第5章 チューニングデザインとコンセプトデザイン
第6章 動特性のチューニングデザイン 演習問題
第7章 動特性のチューニングデザイン
第8章 機能性評価
第9章 許容差設計
付録
A-1 損失関数の求め方
A-2 損失関数による評価の例
A-3 損失関数のまとめ
A-4 安全関数の求め方
A-5 ロバストデザインで再現しなかった場合の対処方法
A-6 直行表
A-7 交互作用
A-8 従来の多水準作成法