自動車産業のFMEA参照マニュアルには、従来、AIAG(アメリカ自動車産業協会)版とVDA(ドイツ自動車工業会)版の2つが存在していましたが、自動車産業セクターとしてFMEAに共通の基盤を提供するために、AIAG&VDA FMEAハンドブックが発行されました。このFMEAハンドブックでは、設計FMEAおよびプロセスFMEAに加えて、FMEA-MSR(監視およびシステム応答の補足FMEA)が新しく開発されました。
本書『図解 IATF 16949 よくわかるコアツール【第2版】』では、この新しいFMEAハンドブックに従って、第4章 FMEAの内容を全面的に改訂しました。
IATF 16949は、自動車部品メーカー、電子部品や化学素材関連企業などで認証取得されている認証規格です。本書では、IATF 16949で準備されているコアツールの内、先行製品品質計画(APQP)、生産部品承認プロセス(PPAP、サービスPPAPを含む)、故障モード影響解析(FMEA)、統計的工程管理(SPC)および測定システム解析(MSA)について、実施事例を含めて図解によりわかりやすく解説しています。
本書は次のような方々にお奨めします。
★IATF 16949の要求事項であるAPQP、PPAP(サービスPPAPを含む)、
AIAG&VDA FMEA、SPC、MSAの各コアツールを理解し、習得したいと考えておられる
方々
★AIAG&VDA FMEA、SPC、MSAについて、単に理解するにとどまらず、自ら実施できるレ
ベルになりたいと考えておられる方々
★IATF 16949認証取得を検討中の企業の方々
第1章 IATF 16949とコアツール
第2章 APQP:先行製品品質計画
第3章 PPAP:生産部品承認プロセス
第4章 FMEA:故障モード影響解析
第5章 SPC:統計的工程管理
第6章 MSA:測定システム解析