数学の公式集はたくさん出版されていますが、試験問題に公式をどう当てはめるかというテクニックに重点が置かれていて、公式そのものの意味や由来にほとんど触れられていません。
これでは楽しくもなんともないし、実生活とのかかわりも少ないので、受験が終わったら、二度と本を開くことはないでしょう。
この本は、数学公式集の体裁をとっていますが、実生活で公式を活用できるように配慮した一冊の読み物であり、一貫性のある実用書でもあります。
偏差値エリートではなく、実社会にとって有益な本当のエリートの糧として、本書がいくらかでも貢献できれば幸いです。
1.数と式の常識 ーたすき掛けとはなんだ―
2.図形と式の狙い ー三角形からすべてが始まる―
3.ベクトルと行列の正体 ー数の情報をまとめて運べ―
4.関数のつぼ ー角度と長さをとりもつ媒酌人―
5.微分と積分を開く鍵 ー往路が微分で帰路が積分―
6.集合と論理の勘所 ー三段論法が正しいわけ―
7.確率と統計の本音 ーデータはなにを語るか―