本書は、開発設計プロセスの上流でタグチメソッド(品質工学)を有効活用するための方法、および創造性と効率性を両立することを目指した新しい技法CS-T法を解説したものです。
CS-T(Causality Search T-Method)法とは、従来技術者の発想に頼って定義していた基本機能を実験的に見つけ出すことを可能にし、さらに実験回数を減らすことも可能にする画期的な方法です。
◆タグチメソッドCS-T法の特長
目的特性を利用したロバストパラメータ設計は、改善メカニズムの解明のために試行錯誤的なアプローチが必要なだけでなく、交互作用の影響を受けやすく、要因効果図傾向を信頼できなくなる危険性があるという課題がありました。これらの課題を克服するCS-T(Causality Search T-Method)法は、システムや制御因子の考案だけでなく、基本機能の計測特性を定義することの効率化にも有効です。
第1章 創造技法としての品質工学
第2章 技術開発における実験の基礎知識
第3章 ロバストパラメータ設計による技術開発
第4章 基本機能を探索できるCS-T法