社会が複雑化、多様化の一途を辿っているため、よほど気をつけていても、その波に飲み込まれ、自分の位置を見失ってしまいます。
しかし、自分の位置を見失わないための“何か”を身につけてさえおけば、新しい時代を生きていくための価値観が、おのずから芽生えてくるはずです。この“何か”がシステムの概念です。
システムの概念を知らないと自分中心になってしまい、複雑な社会の全貌を理解できません。だから、自分の位置を見失ってしまいます。システムの概念を身につけてこそ、はじめて自分の位置を正しく理解できるのです。
本書では、システムを多くの要素が互いに関連を待ちながら、全体として共通の目的を達成しようとしている集合体、と定義しています。ともすると、システム=コンピュータという認識がありますが、決して、コンピュータに限定してのことではないのです。
本書は、システムの概念についてわかりやすく説明しているので、その本質が理解できます。そして、同時に、システム=コンピュータという誤解が解けるでしょう。
第1章 システム概念の誕生
第2章 システム化のいろいろ
第3章 システムの成り立ち
第4章 システム完成
第5章 システム工学
第6章 モデルとシミュレーション
第7章 システムの最適化
第8章 効用と意思決定
第9章 システム産業