マネジメントとは、「企業が確実に収益を上げるため、経営資源(人、もの、金、情報)を
うまく取り扱うこと」である。このとき、各経営資源を注視することは当然として、より重要な
のは「それら経営資源を、いかに組み合わせ、いかにダイナミックに活用するか」である。
本書では、先が読めず激変する現代の経営環境に対応できるマネジメント手法として4つのマネ
ジメント手法(オペレーションズマネジメント、イノベーションマネジメント、サステナブルマ
ネジメント、情報マネジメント)を複眼的に組み合わせる「複眼マネジメント」を提案してい
る。
読者は本書が提供する包括的知識により、限られた経営資源(特に人とお金)を用いて、「こ
れからの時代に、どのような活動を行えばよいのか」という指針を得られるであろう。
第1章 情報を扱う技術の進化とその経営活動への利用 -情報マネジメント-
概要/情報とは/ハードウェアとソフトウェア/データベースとAI、VR、AR/情報通
信とインターネットの発達/情報システムの開発
第2章 経営活動を合理的・効果的に行うための基本的取組み -オペレーションズマネジメント-
オペレーションズマネジメントとは/オペレーションズマネジメントの基本的要素/
総合的、組織横断的生産計画・管理の手法/工程管理、品質管理、原価管理/
マネジメントシステムとその役割/コラム:改善活動の概要
第3章 価値創造に向けての取組み -イノベーションマネジメント-
イノベーションマネジメントとは/イノベーションケイパビリティとイノベーションプ
ロセス/イノベーション推進のためのコミュニティ
第4章 サステナブルマネジメントと複眼マネジメントへの誘引事項
概要/持続的成長とSDGs/新たな価値を生み出す知財の活用体制の構築/
グローバル環境を利用するための価値創造マネジメント/
情報技術の応用による新たな価値創造