「医療機器-品質マネジメントシステム-規制目的のための要求事項」の認証が進んでいます。
医療機器の製造・販売のためには、わが国では薬機法にもとづき、国の承認などが必要です。
薬機法のもとに作成されたQMS省令は、2021年の改正により、ISO 13485:2016の要求事項
を全面的に全面的に取り入れたものとなりました。
ISO 13485認証を取得すると、薬機法にもとづく国の承認審査は、基本的に書類審査だけでよ
いことになったのです。
本書では、ISO 13485規格要求事項だけでなく、薬機法、QMS省令、GVP省令などの医療機
器関連法規制、ならびに医療機器のリスクマネジメント規格 ISO 14971についても解説してい
ます。
本書は次のような方々にお奨めします。
★医療機器産業の品質マネジメントシステムISO 13485認証取得を検討中またはISO 13485認
証を維持しておられる組織の方々
★医療機器産業の要求事項である、品質マネジメントシステム規格 ISO 13485:2016の内容
を理解したいと考えておられる方々
★医療機器のリスクマネジメント規格ISO 14971:2019の内容を理解したいと考えておられる
方々
★薬機法、QMS省令などの医療機器に関する法規制の内容、およびそれらとISO 13485との関
係を理解したいと考えておられる方々
★ISO 13485規格とISO 9001規格の要求事項の相違を理解したいと考えておられる方々、すな
わちISO 9001認証ISO 13485認証の両方に関係ある組織の方々
第1部 医療機器品質マネジメントの概要
第1章 ISO 13485の概要
ISO 13485規格制定の経緯/ISO 13485の適用範囲/ISO 13485の関連規格
及び規制要求事項/ISO 13485認証制度/用語
第2章 医療機器の法規制
ISO 13485と医療機器の世界の法規制/ISO 13485と医療機器の国内法規制
薬機法の概要/QMS省令の概要/GVP省令の概要/QMS体制省令の概要
ISO 13485とQMS省令
第3章 ISO 13485要求事項のポイント
ISO 13485の重点事項/ISO 13485とISO 9001
第2部 ISO 13485要求事項の解説
第4章 品質マネジメントシステム
一般要求事項/文書化に関する要求事項
第5章 経営者の責任
経営者のコミットメント/顧客重視/品質方針/計画
責任、権限およびコミュニケーション/マネジメントレビュー
第6章 資源の運用管理
資源の提供/人的資源/インフラストラクチャ/作業環境および汚染管理
第7章 製品実現
製品実現の計画/顧客関連のプロセス/設計・開発/購買/製造およびサービ
スの提供/監視機器および測定機器の管理
第8章 測定、分析および改善
一般/監視及び測定/不適合製品の管理/データの分析/改善
第3部 医療機器のリスクマネジメントと法規制
第9章 医療機器のリスクマネジメント
ISO 14971の適用範囲/リスクマネジメントプロセス
第10章 薬機法、QMS省令、GVP省令およびQMS体制省令
薬機法/ISO 13485とQMS省令/GVP省令/QMS体制省令