世の中の市場や工程で発生した故障の事例は膨大で、一人の技術者もしくは組織として多くの
知識を保有し、再発・未然防止に活用するのは困難です。本書はこの大きな課題に対する対応策
の一つとして、「信頼性物理ベースでのアプローチ」が有効であるとの考えから執筆されたもの
です。「信頼性物理」を支えるベースとして、特に、物理的故障解析、信頼性試験、統計的デー
タ解析の解説が充実しており、信頼性技術者にとって有益な信頼性に関する幅広い内容が含まれ
ています。
技術者にとって、信頼性技術を見つめ直し、飛躍するための必読の書です。
序章 これからの技術課題に立ち向かう信頼性物理
第1部 信頼性の基礎と物理的信頼性検証技術
第1章 信頼性の基礎
第2章 信頼性工学体系と妥当性検証技術
第3章 物理的信頼性検証技術
第2部 故障に至る代表的な因子
第4章 信頼性物理に基づく信頼性創り込み
第5章 温度
第6章 湿度
第7章 応力
第3部 故障メカニズムを説明する物理・化学的反応
第8章 故障メカニズム解明に対する故障解析と信頼性試験の役割
第9章 表面・界面の特性と拡散による断線・劣化現象
第10章 化学的酸化・腐食による劣化現象
第11章 電気的絶縁破壊現象
第12章 機械的ストレスによる破断・摩耗・劣化現象
第13章 複合環境による故障メカニズム
終章 まとめと今後必要になる物理的検証技術