本書は、「最良の作品を世に遺し、社会に貢献する」という経営理念を歩んできた竹中工務店
が、その長い歴史の中で学んだ経営の姿を、企業の歴史や規模によらず応用できる品質経営の方
法論として紹介するものです。激動する企業環境の中で、次の世代に向けて、経営システムの質
を向上させようと日々努力されている、日本の未来を拓いていく方々にとって必読の書です。
TQM(Total Quality Management)をすでに実践し、よりレベルアップしていきたいとい
う企業だけでなく、これからTQMを導入しようとする企業、導入後数年で迷い道に入り込んで
しまっている企業、長年やってきて何となくマンネリ化してしまっている企業などにとって、企
業存在価値を高め企業永続をめざすヒントとなります。
推薦のことば 光藤 義郎
序 竹中 統一(竹中工務店 取締役名誉会長)
刊行に当たって 佐々木正人(竹中工務店 取締役社長)
宮下 正裕(竹中工務店 特別顧問)
まえがき
第1章 品質経営の概要
1.1 日本の産業力を創った”品質”の精神
1.2 品質管理から品質経営へ
1.3 品質経営による企業の姿
第2章 品質経営による企業発展
2.1 品質経営に至る企業の底流
2.2 品質経営の心 -最大たるより最良たれ-
2.3 企業理念体系における品質経営
2.4 TQMで率いた百年企業の発展 -竹中統一が語る「わが社のTQM」-
第3章 経営マネジメントとしての品質経営の方法論
3.1 方法論の構築に向けて
3.2 品質経営の視点で経営マネジメントを考える
3.3 品質経営の体系 -竹中品質経営(TQM)-
3.4 品質経営の推進体制
第4章 竹中品質経営(TQM)による経営マネジメントの実践
4.1 事業計画管理のマネジメント
4.2 顧客価値のマネジメント
4.3 業務プロセスのマネジメント
4.4 能力基盤のマネジメント
4.5 企業活動全体の質のマネジメント
第5章 サステナブル社会に向けた品質経営の貢献
5.1 まちづくり総合エンジニアリングの展開
5.2 ボーダレスな社会課題(環境、SⅮGs、他)への対応
5.3 社会のための品質経営
第6章 終わりに -深く心に根ざす-
あとがき 近藤泰正(竹中工務店 執行役員副社長)
奥田正直(竹中工務店 執行役員)