DX・AI、それにこれらを用いた各種のデータ分析といったデータサイエンスは、導入さえす
れば自動的に儲けを生み出してくれるものでも、勝手に仕事を楽にしてくれるものでもない。あ
くまで、企業や組織を構成するさまざまな経営要素と戦略的に統合することで、はじめて役立つ
ものである。
本書は、DX・AI・各種のデータ分析といったデータサイエンスについて、経営や仕事の現場
で活用するうえで必要となる基礎知識を整理し、提示するものである。
【企業が成功するための3要素】
本書では、企業が経営的に成功するための3要素として、以下の3つの要素を挙げ、これらにつ
いて解説している。
・企業の方向性(適合性):社会情勢に合致した方向で活動を行っているか。
・仕事の仕組み(有効性):日々の仕事の仕組みは、目標を達成することにに直結しているか。
・データ分析の技術(効率性):適切なデータ分析によって、資源を最大限活用できているか。
そして、これらの要素の掛け算の結果が成果となる。
第1部 企業の方向性
第1章 経営戦略
第2章 経営におけるIT
第3章 企業変革としてのDX
第2部 仕事の仕組み
第4章 ビジネスモデル
第5章 オペレーションズ・マネジメント
第6章 オペレーションズとIT
第3部 データ分析の技術
第7章 データ分析の全体像
第8章 量的データ分析の基本
第9章 AIを用いたデータ分析
第10章 テキストデータ分析