AI時代と言われる時代になり、数値や客観的データにもとづく意思決定が重要視されるようになった。その一方で、そもそもどのような数値やデータを採用するか、あるいは重要視するかを分析的に考える必要があることに変わりはない。
これらの問題を解決するためには、意思決定を「決める・決まる・定める」という視点でとらえる必要がある。そして、これらの側面をあわせ持つ、AI時代だからこそ必要な意思決定手法がAHP(階層分析法)である。本書を通じて、読者がAHPを自分自身で活用できるようになり、理想的な意思決定ができるようになることが本書の目的である。
序論 理想的な意思決定とは-決める・決まる・定める-
第I部 理論編
第1章 パラダイムとしてのAHP
第2章 AHPからANPへ
第3章 新しいAHPの動向
第4章 支配型AHPと一斉法
第5章 集団AHP
第II部 応用編
第6章 公共計画へのAHPの適用-駅前通地下通路整備事業を例として-
第7章 鉄道路線存廃問題へのAHPの適用
第8章 空調とAHP
第9章 AHPを使用した脳梗塞緊急検査の撮影順序の調査
第10章 医療機器購入とAHP
第11章 経営戦略とAHP
第12章 情報システムとAHP
第13章 サービスサイエンスとAHP
第14章 投票理論と一対比較行列
第15章 地方自治体政策とAHP
第III部 計算編
第16章 ExcelとPythonで体験するAHP